2000:復刊第21号


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テーマ: さらに語る


目次

〔さらに語る・わたしの表現活動の原点〕 .......... p.1

いま、美術文化協会を語るとき、「シュールリアリスムの団体」と言いきることは難しい。わたしたちの身の周りにはシュール風の画像や様式が様々な形で生かされ、その顕著な表れがテレビのCMである。しかし、創立当初の理念や運動が現在の美文とどのように関わってきたのか。また、シュールリアリスムをどう捉え、考えているのかを問い直してみることは、会員一人ひとりが自らの表現や人としての生き方を問い直してみることとの大事な接点であると思う。

そこに、美術文化の在り方や方向が見えてくるかも知れない。性急に明確な答えを求めるのではなく、わたしたちが以前から、作品で語り、文章で語り、言葉で語り続けてきたことを基調にして、今までを振り返り、さらに語り続けることが制作することの意義を深め、表現活動の原点に迫ることになろう。そのことが美術文化にある「奥深いもの」の認識につながるのではないか。そんな期待をこめて、このテーマを設定した。


  1. 「シュル・思いつくままに」 ... 竹内 庸悦 .......... p.2

  2. 「本会の行方とわたしの制作のこだわり」 ... 東 俊一 .......... p.5

  3. 「絵について」 ... 川元 御祐己 .......... p.6

  4. 「美術文化協会の原点」 ... 小林 猛雄 .......... p.6

  5. 「自戒の思いを込めて」 ... 田中 浩一 .......... p.7

  6. 「二分不二之図」 ... 中 他見男 .......... p.8

  7. 「ただ、それだけのこと。」 ... 中井雅子 .......... p.9

  8. 「色あせない創作をめざしたい」 ... 長谷川 裕 .......... p.9

  9. 「坂東青樹の方法論について」 ... 坂東 青樹 .......... p.9

10. 「縁」 ... 平坂 順杏 .......... p.10

11. 「サルと庚申(その1)」 ... 圓尾 博一 .......... p.12

12. 「2000年にむけて」 ... 水こし 町子 .......... p.16

13. 「わたしの表現活動の原点(今に生きる)」 ... 本山 正喜 .......... p.16

14. 「私の表現活動の原点」 ... 森中 喬章 .......... p.17

15. 「さらに語り続けよう(表現の原点)」 ... 横山 敏明 .......... p.17

16. 「シュールリアリスムと決別した美術文化」 ... 吉岡 治美 .......... p.18

〔自由投稿〕

  1. 「小さな提案」 ... 垣花 恵子 .......... p.22

  2. 「東西対比の中で考える東洋の美意識」 ... 加藤 純雄 .......... p.23

  3. 「宇宙遊泳失敗」 ... 加藤 すみ子 .......... p.24

  4. 「幻想と抽象の現代美術」 ... 筒井 年男 .......... p.25

  5. 「シルクロードに魅せられて」 ... 寺田 伊勢男 .......... p.26

  6. 「『絵と文』のコミュニケーション」 ... 長谷川 裕 .......... p.27

  7. 「絵画とイラストレーションの間」 ... 坂東 青樹 .......... p.28

  8. 「台風十八号 爪あと」 ... 東 政美 .......... p.29

〔第59回美術文化展評〕

  1. 八島 正明 .......... p.32

  2. 横山 敏明 .......... p.40

〔特集〕

「美術文化」と「シュール」−美術文化協会とシュルリアリスムの関わりについて

--- 坂東 青樹 .......... p.50


カット: 平坂順杏、藤野千鶴子、圓尾博一、吉岡治美、富田宏代

表紙: 青山清輝


編集後記

ご寄稿下さった原稿の内容は、シュールリアリスムについての考えや、制作へのかかわり方、また、表現活動の原点にもなる生活感等様々でした。 どなたの原稿も21世紀に向け、「テーマ・さらに語る」にふさわしいものであり、テーマの項にまとめて掲載することにしました。 (担当 富田)



発行: 1999年12月 5日

版型: B5版 全63頁

担当: 富田宏代(会員) 協力:中村 博(会員)・見崎康中(会員)